なぜ「妊娠には!」なの?
妊娠を計画されている方、妊娠された方、また全ての方々へ。
普段はあまり意識せずに摂取している葉酸も、妊娠期には胎児のために普段以上に摂取を意識しなければなりません。
また、「妊婦さんのための栄養素」と思われがちですが、けっしてそうではありません。
下記に妊娠との関係や様々な効果について詳しく記載しておりますので、、ぜひご参照下さい。
妊娠を計画されている方、妊娠された方、また全ての方々へ。
普段はあまり意識せずに摂取している葉酸も、妊娠期には胎児のために普段以上に摂取を意識しなければなりません。
また、「妊婦さんのための栄養素」と思われがちですが、けっしてそうではありません。
下記に妊娠との関係や様々な効果について詳しく記載しておりますので、、ぜひご参照下さい。
胎児の正常な発達、DNAの生成に大きく関与する栄養素が葉酸です。
DNAには遺伝情報を保持し、細胞を生成するよう指令を出す役割があります。
また、DNAの正確なコピーにも関係しているのですが、コピーは活性酸素などの影響でミスコピーをおこすことがあります。
この時、酵素の働きでミスコピーは分解され、新たにコピーしなおされるのですが、その酵素の働きは葉酸によって左右されるので不足すると十分に酵素が働かずにミスコピーがそのままになって細胞を形成してしまいます。
そのため、妊娠期において特に重要とされています。
サイトからの一言
DNAといっても分かりにくい方もいらっしゃるかもしれませんね。
「遺伝子」という言葉に置き換えてもらっても結構です。
なんとなくイメージできましたか?
そう、親の情報を子供に伝える役割を持ったものです。
もっとも必要なのは妊娠初期(妊娠15週目まで)です。
妊娠初期というのは人間の成長においてもっとも細胞分裂が盛んな時期であり、受胎してから2〜4週間ぐらいまでが細胞分裂の非常に活発な胎児期なのです。
この時期に葉酸が不足すると、無脳症や神経管閉鎖障害による病気がおこるリスクが高くなるといわれています。
また、胎児の神経系障害のリスクを低減させるためには少なくとも妊娠1ヶ月前からの葉酸摂取が望まれます。
サイトからの一言
摂取を忘れていた方は、落ち着いてすぐにでも摂取を心がけて下さい。
リスク低減のためには早期からの摂取がよいのですが、大事なのは頑張ること。
子を想う気持ちは伝わるものです。
いまからでも、子供のために頑張りましょう。
欧米諸国の研究によれば妊娠する1ヶ月前から妊娠初期まで、葉酸を1日あたり400μg(マイクログラム)摂取すれば、新生児の神経管閉鎖障害の発症率が70%下がることが明らかになっています。
これは厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2005年版」においても推奨されています。
上記以外の女性及び男性は240μg/1日の摂取量が推奨されています。
(1μg=1/1000mg)
サイトからの一言
いくら大事といっても過剰摂取はダメですよ!!適量が大事です。
さぁこれで、葉酸に対する知識もかなりのものとなったはず。
後は、当サイト内に掲載している内容をもとに、自分に合った摂取方法を探し出して下さい。
風邪予防などのためにビタミンCの摂取を意識することがあると思いますが、 ビタミンCの大量摂取は葉酸の排泄量が増えるということが明らかになってきました。
ビタミンCを多く摂るなら葉酸の補給も必ず行ってください。
葉酸はビタミンB群の一種であり、ビタミンB群には様々な種類があります。
それぞれに効果はあるのですが、これらは互いに助け合いながら作用しますので、すべてのビタミンB群をバランスよく摂取することが大切なのです。
ビタミンB群とは下記の8種類の総称です。
妊娠期に葉酸を摂取するにはサプリメントが便利です。
なぜかと言いますと、「葉酸の全てを解説。」で記載してあるとおり、 通常の食事では摂取しにくく、また、妊娠期にはつわりなどで食事管理もしんどいかと思われるからです。
サプリメントならば、簡単に葉酸を摂取できますし、葉酸以外のビタミンB群も同時に摂取することで、効率よく体内で働いてくれます。
サイトからの一言
無事出産を終えられた後は、簡単レシピ集を参考に食品での摂取を心がけて下さいね。
近年、葉酸の不足によりホモシステインという物質が増加することがわかってきました。ホモシステインとは肝臓で作られるアミノ酸の一種なのですが、いくつか動脈硬化を誘発してしまう要因を抱えています。
動脈硬化とは血管が硬化したり、狭くなって血流が阻害されてしまう病気で、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因としても知られています。
このことから葉酸は大事な栄養素として注目されています。
※ホモシステインとは?
必須アミノ酸の1つ「メチオニン」の体内代謝過程での不完全な代謝や平衡状態(バランス)の乱れから生成されます。
これは様々な健康上のトラブルを引き起こします。
ビタミンB12と協力して、赤血球の生成に深くかかわっており、赤血球内の核酸(DNA)の合成に必要です。
ビタミンB12は葉酸の働きを高める補酵素の役割をしていますので、どちらか1つが不足しても十分な働きは期待できません。
葉酸の不足により赤血球の数が減少すると、赤血球のDNAのミスコピーを修正する働きも鈍ってしまい、巨大な赤血球ができることがあります。
巨大な赤血球は酸素運搬機能が低下しているので、巨赤芽球性貧血と呼ばれる悪性貧血を招きます。
症状としては、頭痛、めまい、吐き気、消化不良などがあります。
葉酸の不足はリン脂質の修復の遅れを招き、さまざまな神経伝達障害の要因になります。
脳内では神経細胞が全身に指示を出しています。神経細胞はリン脂質に覆われていることにより、正常な信号伝達が保たれてますが、リン脂質は活性酸素の影響で破壊されてしまうことがあります。
破壊されたリン脂質は、たんぱく質と結合して脳へと送られてきた葉酸の働きで、新たなに生成され、神経細胞が補修されます。
※リン脂質とは?
体の細胞膜をつくる成分の総称で、血管内皮細胞や血小板などの細胞膜を構成します。
ビタミンは体内で単体で働くのではなく、色々な組み合わせで効力を 発揮しています。 葉酸が働くために深い関わりがあるのがビタミンB12です。
日本においては、葉酸とビタミンB12のコンビが、肺がんの前がん状態の気管支上皮の異形性を正常な状態に戻す効果があると、臨床試験のデータで確認されました。
今後、葉酸とビタミンB12のコンビの働きに関する研究が進むにつれ、更なるガン予防効果が 見出される事が考えられます。
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